MUSICA後日談〜朝も昼も夜も〜 


またやってしまった。私ってばよくやっちゃうのだ・・何って・・
どうもなっちの”その気”のタイミングを・・外してしまうのだ。
わざとじゃない。とんでもない!なっちはそんなに迫る方じゃないし。
どっちかっていうと遠慮してるのがわかるともどかしいくらいなのだ。

一度くらい強引にでも襲ってみたらどう!?と思うことも実は、ある。
けどいつだってほのかのことを心配したり気遣ったりでそうはならない。
旅行中もそうだった。さすがに私も初めてのことばっかりだったから、
その気遣いはありがたかった。なんせ・・ことごとく予想外の連続だったし。

恥ずかしいと思う間がないほど、簡単に私の胸中をばらすとすると・・

”えーっ!?” ”信じられない” ”ひゃああああっ!!”

という意味不明の叫びに変換されると思う。とにかく焦ってばっかりだった。
信じられないとは思うものの、いやらしいと感じなかった。どちらかというと
自分の方がよっぽどヤラシイんじゃないかと思って・・落ち込みそうになった。
痛いのなんてホントに最初の方だけだったし・・後はそのなんだね、不思議?
とにかくなんとかなるもんなんだなと。びっくりしたけど感動も大きかった。

長いこと一緒にいたのに寝起きをしてみると知らなかったことがいっぱいだった。
それはえっちだけのことじゃなくて。とにかく新鮮で楽しくって一日があっと言う間。
だから帰って来てからの落差にがっくり・・寂しくって物足りなくって・・
ところがお母さんはしばらくはお父さんのために家にいろとか、卑怯にもなっちのため、

「お仕事で無理させたんだからちょっと我慢して連絡が来るまで待ちなさい。」

だなんて言うから・・今世紀最大の我慢をしたんだ。げっそりするくらいがんばった。
会いたくなるに決まってるから電話どころかメールもしないでいたら・・変になったよ!
もうダメだって思った。それになっちからも何にも連絡がこなくて、連絡するのが怖くなった。

まさかどっかへ行っちゃった・・なんてことも考えた。でも黙って行かないと約束したし。
ホントに忙しくて連絡がないんだろうと自分を励まして、眠れない寝床からメールしたんだ。

”明日休む”という文字に飛び起きた。とにかくそこからはもう・・そわそわしっぱなし。
どうやって家まで行ったか覚えてない。朝ごはんも食べずに家を出てひたすら走った。
飛びつきたかったなっちは玄関を入ると階段の途中から降ってきた。涙が込み上げて泣いちゃった。

なっちだって会いたかったんだと思った。いきなりのキスはものすごく・・熱くかった。
くらくらした。もう今日はずっと離さないでもらおうと思ったんだよ、ウン。だけど
お兄ちゃんの困りごとに付き合ったり、二人して寝ちゃったりで、一日の大半を費やした。
それはともかく!なっちが嬉しいことを言ってくれてようやく二人共”その気”になったのに・・
私の余計な好奇心のせいでまた元に戻っちゃった。・・・というわけで落ち込んだんだ・・

スキ同士だっていっても中々思うようにはならないときもあるよね。焦るといけないのかも。
すっと焦りが引いた頃にようやくだった。どうもなっちもそうだったみたい。焦ってたって。
そこから先はちょっとごにょごにょ・・い、言えない。///// 次の日もねもっとその・・はは;
なんだかんだで会えなかった分も盛り上がったのかなぁ?どっちでもいいんだけどね。

あんまりこんなことばっかりしてたらなっちに飽きられちゃうんじゃないかって思ったよ。
だけどそれはちょびっと思っただけ。なんでって・・こんなの初めてなんだけどね・・?
襲うってほどじゃないんだけども、なっちがものすごーく・・離してくれない勢いだったから。
逆にこんなじゃほのかに嫌われるかなって心配してた。だから言ってあげたの。

「ウレシイ・・朝も昼も・・夜もずっとなっちに会いたいって思ってたよ・・」って。

本当のことだもの。なっちもそうなんだって泣きそうになってた。だからよしよししてあげた。
こんなに想いが重なってるってことをなっちは奇跡みたいだなんていう。そこは否定しておいた。

「そうじゃないもん。奇跡だとしたらね、それはこれから二人で起こすの。」
「・・・起こすってどんなことを?」
「ずうっと一緒にいて幸せになるの。そしたら奇跡って言われるかもしれないじゃない?!」
「そうだな。これから先もオマエがオレを好きでいてくれるかわからんし・・」
「ちーがーう!そんなの当たり前なの!ほのかは絶対ゼッタイなっちを泣かせないからね!?」
「ぷっ・・男の台詞みてぇ!感激して泣けそうだぜ。」
「それならヨロシイ。ほのかのことだって泣かせるときあるでしょ!ウレシイのはいいのっ!」
「ああ!気持ちイイとき・・わっ!?」
「そういうことは言わなくてヨロシイっ!」
「いいじゃねぇか、良くないより・・」
「イヤっ!ダメっ!言わないのーっ!!」
「・・くくく・・了解。」
「笑うなーっ!」
「オレもすごく気持ちイイんだが・・?」
「!!??」

恥ずかしいことを平気で言うからなっちには両手でばっちりとお仕置きしたよ。っとにもう!
ほのかって変かな?どんな格好させられても(それはそれで恥ずかしいけども)耐えられたのに
どうも・・言葉でそういうの言われるのって苦手みたい。そうと知って意地悪するのはけしからんね。
なっちは嬉しそうにほのかの弱点の耳元で囁くようにおねだりとか覚えて・・始末に終えないよ・・
次から次とほのかを誘惑するんだもん。怒っても何してもなっちは喜ぶばっかりだし・・・
もしかすると、ううんもしかしなくてもなっちってばほのかのことすごく・・スキみたい。
あー・・だからなんでもかんでも許しちゃうんだよねぇ・・ううむ・・困ったな。
ほのかが困った顔をしていると、なっちがその顔にキスしながら嬉しそうな顔をした。

「ちょっとは困ってんのか?」
「困らせてウレシイわけ!?」
「オマエだってオレを困らせるから同罪だ。」
「あ、それメールでも言ってた。」
「ああ。ほっといたわけじゃないってんだよ。」
「もう遠慮しないから安心して。お母さんまた呆れるかもだけどいいよ。」
「・・・オマエの母親って・・オレも色々と言わされるんだよな・・;」
「だいじょうぶだよ。今はお兄ちゃんが春だからなっちのは目立たないさ。」
「アイツまだ春なのか。ほ〜お・・」
「・・・お兄ちゃんも美羽といちゃいちゃしてるのかな・・?」
「まさか今更・!?ブラコン卒業したんじゃなかったのか!?」
「え?ウウン。想像するのやめとく。できないし。」
「ふぅ・・しなくていいぞ。」
「でも皆こんなことしてるのかって思ったらびっくりだったよ!初めは。」
「・・・それも今更というか・・怒ってるのか?」
「ウウン。もう痛くないし・・っていうか・・///」
「・・?どうしたんだ、急に真っ赤んなって。」
「う・ウウン!なんでもないっ!!」
「気になるじゃねぇかよ!言えよ!」
「イヤイヤイヤーーーーっ!」
「そっ・・んじゃあ・・体に聞くって手もあるぞ・・?」
「ええっ!?ヤダっなっち!ナニそのヤラシイ顔〜!?」

「その笑顔もやめて〜〜〜〜っ!!!」


うう・・反則だよ!卑怯だよね!?そんな、そんな方法とかっ!
ものすごい恥ずかしい格好させられてギブアップして言わされちゃった・・・
なっちってなっちって顔に似ずに恥ずかしいことするの平気なんだから!

「なんだ、そんなことか。それは見てればわかるし。」
「!!??だったら言わせなくたっていいじゃないか!?」
「見てなくたって、挿れたとき体でわかるっていうか・・」
「いやあああああああっ!!?ばかあああああっ!!!」


さすがのほのかも怒りました。もうその後はえっちさせてあげなかったんだ!フンだ。
ごめんなさいって珍しく平謝りしてもらったけど。ちょっといい気味だったんだ。

「もう機嫌直してくれよ・・」
「べーだ!」
「はぁ・・」

しゅんとしてるから可哀想かな、なんて思ってしまった。あれってお芝居かなぁ?
わかんなかったので擦り寄って覗き込んでみたら、にやっと笑ったから当たりだ!

「掴まえた。」
「むぎゅっ・・コラぁっ!まだ許してないよっ!」
「許してくれるまで掴まえとく。」
「うーっ・・じゃあそうすれば?」
「?!まだそんなに怒ってんの?」
「だってこうやってぎゅっとしたままでいてくれるんでしょ?」
「・・・キスくらいは追加してもいいか?」
「・・・キスくらいなら・・いいかな・・」

ほのかは甘いなぁとその後思いました。だってさ・・あんなキス攻撃くると思わなくて。
結局助けてってなったほのかはなっちを許してしまった。ああ、敗北・・くやしいっ!

「なっちって思ってたよりず〜っとえっちだね!」
「やっとわかってもらえたか。長かったぜ・・!」
「なにそれ!?わかんなかったほのかが悪いとでも!?」
「まぁな。」
「ほのか悪くないよっ!遠慮しなくていいのにって思ってたのに。」
「そうだったのか。じゃこれからは遠慮しない。」
「あっ・・もしかして・・ほのか・・ばかみたいだけど・・間違ったかな?」
「間違ってないぞ?オレは大歓迎だ。」
「ウレシイの?」
「わかるだろ。」
「なっちって・・イイ性格だね!」

嫌味っぽく言ったのに、なっちはそれは綺麗な微笑みで・・うっかり見惚れちゃった・・

「こんなひとだったなんて・・・知らなかったよ。」
「残念だったな。こんなやつで。」
「ほのか寛大だから許してあげるよ。」
「ああ、そのかわり朝も昼も夜も・・・」

なっちは優しいキスをして誓ってくれたの。どこにいても想ってるからって。






ちょっ・・らぶすぎだろうよ・・あんたたち!(笑)