Kiss more



初めてそこが触れ合ったとき
意外な冷たさとぎこちなさを感じた
緊張してたんだ きっと
二度目は温かかった
柔らかさもちゃんと感じた
それでもまだ重ねてるだけで
お互い余裕なくて離れても目を反らした

夜は思い出してばかりで眠れなくて
そっと唇を指でなぞってみた
自分の指とは全然違ったなと思い返して
一人で顔を赤らめた
好きで好きでどうしようもなくて
もっと触れたいって思った

その次はちょっと違った
ふいに掠めるような悪戯みたいなので
びっくりして顔を見合わせて微笑んだ
どきどきするけど楽しくてくすぐったい

それからもときどき軽く触れ合って
音なんてわざと立ててみたり
頬や額や鼻にまでふざけるみたいに
私からもあなたからもたくさん

だからあのときはびっくりした
私を掴む手が痛くて動けなくて
舌というものが生き物みたいで
怖かった 逃げたいほど
だけど許してもらえずにただ翻弄されて
舌は痺れて全身から力が抜けていった
そこが感覚器であったことを思い出した

怖がる私を宥めるように長いときもあった
何度も何度もしているうちに気が遠くなって
確かに初めの怖さはなくなったけど
身体に熱が篭って中心が疼くようになると
私は自分自身がこわくなった
反対にあなたはとてもとても優しかった


恥ずかしいのにもっと触れて欲しくて
怖いのにもっと烈しく求めてもらいたくて
私から見上げて目を瞑り、腕を掴んでせがんだ
強く吸われるだけで眩暈がするほど気持ち良くて
きっとこんな私は嫌われると思った
足りないなんてごめんなさいって心の中で謝った

「おまえ、怖がらなくなったな」
「え・・う・・ん・・・」
「なんでそんな顔するんだ?嫌なことないんだろ?」
「・・なっつんはたくさんしてくれるのに、ほのか・・」
「・・・なんだよ?」
「すぐに足りなくなってもっと、って思っちゃうの・・・ごめんね?」
「それ、謝ることじゃないだろ?それじゃオレも謝ってばかりになる。」
「え?」
「オレばっかり欲しがってるんじゃないんなら、よかった。」
「なっつん・・ほのか欲張りじゃない?いいの?!もっとって思っても」
「当たり前だろ?!」


あんまり嬉しいから私からまた求めて
私としてばかりで飽きたりしない?って聞いたら
オレは飽きないしおまえが飽きたんなら、オレのせいだって
なっつんとするの嫌になったりしないよ?絶対!
「いっぱいして?もっと たくさん・・」
私の願いは叶えてもらえた
「次はオレの願いを叶えてくれ」って
そう聞えたけどもう頭も身体もぼやけてしまっていて
身体中にあなたの唇が落ちてきて熱くて
指も舌も絡めて 身体も余計な服をどけて全部重ねて
私たちはどうしようもないほど感じ合って
双子の胎児のように眠った
心臓の音が聞える とても幸せ


モット モット ホシイ
アナタト ワタシデ デキルコト
モット モット ホシガッテ
アナタト ワタシデ カンジタイ







裏が一つなのも寂しいので思いつきで書いてみました。
ほのかだって女だもん、抱いて欲しいと思うようになるよなって
思って書いたはいいけど、やっぱ恥ずかしいですね・・・