※これは 未来版「どこまで?」隠れ家「どこから?」の更に先です。
このサイトにしては過激表現が含まれますので要注意願います!
「どこまでも」
ほのかとの”最初”はやはり色々とタイヘンだった。
負担はどうしたってほのかに重く掛かってしまうのが辛い。
けれどかちこちに固まっていた直前を思えば、オレには余裕すら感じられた。
どっちかっていうとオレの方が自制なんてどこいった!?ってほど焦ってた。
気持ちはゆっくりしたいのに、体が急かすのだ。感触の良さに翻弄されまくった。
実をいうと女の胸にそれほど拘りはなかったが、はまる男がいるのに納得した。
”痛いんだかなんだかわからない”とほのかは真っ赤な顔でそう言った。
オレの手に好き勝手されて形を変えて染まる。ぞくぞくしてかなりやばかった。
頂を口に含めば、ほのかの声が微妙に変わる。扇情を弄ばれるかのようだ。
胸だけでこれじゃ・・耐えられるかどうかとオレの僅かばかりの理性が危機を訴えた。
「・・なっ・ちぃ・・」
時折切なく絞り出すような声でオレを呼ぶ。どうしていいかわからないほど愛しい。
返事ができずに唇を合せるとほっとした表情を浮かべるのがことさらに嬉しい。
髪の先から爪先まで数え切れないほどほのかに触れたが、足りなくてもどかしかった。
一番抵抗されたのはやはりソコで。無理もないだろうが譲れなかった、そこだけは。
「いや・いや・・だめ!やめて、そんな・とこ・・」
懇願するほのかにオレも懇願した。お互いにかなり情けない顔になってたな。
結局片手を握ってやって、「なにも考えるな」と押し切った。
ほのかがおそれるようなことなぞ微塵も無い神聖な場所だから途惑いは無い。
素直に力を抜いてくれたことに感謝して抑えきれない声にも心底幸せを感じた。
怖がらせたくなくて躊躇したがオレ自身にほのかはさほど驚かなかった。
しかしそのときはかなり思考を手放していたせいだったのかもしれない。
ぼんやりとした顔と声で不思議そうに、それこそ小さな子供みたいに呟く。
「・・入る?・・そんなの・・」
「他人事みてぇに・・いやそんくらい力抜いてろ。いいな?」
これは予想してはいたが、痛みでほのかの悲鳴が上がった。思わず立てた爪が痛々しい。
抜けと言われても逆に締め付けられて身動きが取れず、オレも窮地に陥っていた。
どうすればほのかの体から痛みを逃してやれるのか必死で考えたが浮かばない。
しかしそのままでもいられず、歯を食いしばったほのかの顔を片手で持ち上げて口付けた。
硬く閉じた唇がわなないていた。触れたままで「ほのか、唇をかむな。」と囁いた。
ほのかのキツク閉じていた瞳が薄く開いた。零れ落ちた涙をすくってやることは叶わず。
「口開けろ。噛むならオレの舌噛んでろ。」
「は・・ふ・・」
素直に口を開けてくれたほのかに舌を差し込んで絡めた。怯えているのがここでもわかる。
ゆっくりと解すように宥めると、ほのかは噛もうとはせず、応えるように絡ませてくれた。
それで二人同時に少し力が抜けた。しばらくは無心で絡めあったままでいた。
緊張が次第に体全体へ広がるのがわかった。突き上げたい衝動はもう限界を超えそうで。
唇を先に離したのはほのかの方だ。耐え切れなかったんだろう、オレが動き始めたから。
荒い息が耳に届いてた。二人の声にならない熱い息だけが。
なまえを呼んでやれなかった。繰り返し呼んでいたのに声になっていなかった。
ほのかの呼ぶ声でやっと我に返った。まだ苦しそうな息をしているのに気遣う声だった。
「・・泣かないで?ほのか・・だいじょうぶ・・だよ」
「・・苦しかったろ・・すま・・」
泣いてることに気付いていなかったオレは隠すようにほのかの肩口に頭を埋めた。
それを抱きかかえるようにして優しく撫でてくれた。どこまで優しいんだと歯噛みする。
「ね、なんで・・?なっち・・も苦しかった?」
「ほのか」
「ん・・?」
「ほのか」
「なぁに?」
「呼べなくてすまない。ほのか・・」
「ふふ・・今呼んでくれてるじゃない・・」
「ほのか・・ほのか!」
「ウン。嬉しい。ありがとなっちぃ・・」
「ほのか」
「なんだか・・幸せでくらくらする。」
「オレだけじゃないんなら・・よかった・・」
「すきって言われてるみたい。なっちに呼ばれると。」
「そんなんじゃ足りない。愛してるなんてのもダメだ。」
「顔・・にやけちゃう。どうしよ・・」
「なぁ・・ほのか」
「なぁに、なっち」
「嫌になったり・・してない・・か?」
「怒るよ?」
「うん・・ごめん。」
「なっちったら・・可愛いな。」
「なんでも好きに言え・・可愛いのはオマエだろうが。」
「ふてくされないの。もう・・」
「だいじょうぶなのか?その・・色々。」
「ん〜・・とね、お風呂入りたい。べとべと・・」
「あぁ、そりゃいいが・・」
「でも立てない。多分・・力入らないから。」
「待ってろ。そんなら拭いてやるから。」
「一緒に入ればいいんじゃない?なっち抱っこしてよ。」
「・・・いいのか?」
「ぷぷ・・いつもと逆だ。いい気分!」
「抱いて入るくらいどうってこと・・あぁ、昔一緒に入るってごねたことか?」
「そう。だから嬉しいな。でももう怒ってもらえないのも寂しいかなぁ!?」
「ついでにシーツ取り替える。じゃないと今晩寝れないからな。」
「あ、ごめ・・わー・・染みになったかな。血はねぇ、すぐにしないと・・」
「ホントにだいじょうぶなのか?こんな・・」
「こんなちょっとくらいどってことないよ。」
「けど・・」
「平気だったら。だるいけどもうそんなに痛くないし。」
「おかしいと思ったらすぐ言えよ?」
「やだ、なっちに言ったら病院に連れてかれそうだもん。」
「んな気楽に言うけどな・・」
「心配し過ぎ!次はこんなことないよ、多分。」
「次って・・オマエって・・すげえな。」
「どうして?」
「あんな・・辛そうだったのに次とか。」
「もうなにもしてくれないつもり!?ほのか一回でポイなの!?」
「アホッ!!冗談でも怒るぞ!」
「だってなっちが心配して”もうしない”とか言いそうでさ。」
「・・・う・・いやもうしないってのは・・勘弁して欲しいが・・」
「良かった。じゃあね、続きは今晩ね。」
「え!?」
「お風呂入って、ご飯食べて、一緒に寝よ!いいんでしょ?今晩は一緒で。」
「続き・・・いいのか?!もしかすっと・・もっと泣くかもしれねぇぞ?!」
「そおなの!?・・遠慮してたの?アレで・・?!」
「遠慮っていうか・・オマエがいいなら文句ねぇ。オレはな。」
「ほのかだってなっちが嫌じゃないならいいよ。モチロン。」
「嫌なわけあるかよ!めちゃめちゃ・・嬉しいだろうが、バカヤロ・・・」
ほのかがいつもみたいにコロコロと笑い出して、ベッドの上で腹を抱えた。
いつもと違うのは服を着てないってとこで、それだけで誘ってるみたいだ。
さっきと違って冷静になって見てもやっぱり綺麗な体だなと感心してしまう。
誰にも言ってないが、他のどんな女を見てもそう感じることがないのに不思議だ。
余程ほのかに参ってるってのが真実に近い。そうなるだろう、これからは確実に。
「!?・・なにじろじろ見てるの!?やだ・・」
「風呂、入れてくる。それまでに何か着ててくれ。」
「なっちのそこのシャツ羽織るから貸して。すぐ脱いじゃうんだし着替えなくていいでしょ?」
「あ・あぁ・・いいけど・・」
「?・・どうしたの?」
「・・エロいな・・今まで思ったことなかったんだが・・そういう格好。」
「えっ!?やっヤラシイなっ!なに赤くなってんの!?」
「いやその・・なんか・・風呂入るの・・やっぱマズイかもしれん。」
「さっきいいって言ったのに、何で急に・・?」
「・・・・」 ”続き”がしたくならないか心配だとか・・言っちゃヤバイか・・?”
「ねぇ、ダメなの?ほのか抱っこしなくてもいいからさ、一緒に入ろうよう!」
「オマエって危機感ゼロだな。相変わらず風呂って遊ぶ場所だと思ってるのか?」
「へ・・?危機感!?なんで!?お風呂で・・・・・ま・まさか・・」
「前から不思議だったんだ。あんな状況でどうしてなんも感じないんだかなって・・」
「そんなの・・想像したことない・・・なっちってばヤダぁ!!」
「オレは普通だ。オマエのが珍しいぞ、きっと。」
「そっそれよりお風呂で”続き”はやめてね!?なっち・・ねっ・?」
「・・極力努力する。」
「いやああっ・・なっちのその顔はしたいときだよー!?」
「っ!?わかるのか?」
「わかるよぅ・・もお・・」
「悪い。なんかその・・”おあずけ”を解いちまったら・・抑えるのがキツイかも・・」
「なんだか不安になってきた・・ほのか今晩・・やっぱり今度、とか・・無理?」
「多分無理だ。抑えてはみるが。」
「う・・ど、どうしよ!?なんだか震えてきちゃった・・」
「わかった!オマエが嫌なら我慢する!怯えないでくれ!」
「だって絶対・・いいって言っちゃう・・ほのか・・イヤじゃないんだもん・・!」
「おい、オマエ・・そこまで・・オレを悦ばすとかアリかよっ!?」
二人とも顔を赤くして、なんだかもうお手上げっつうか・・やばすぎだと思った。
今晩は・・そうだな、まだ時間はあるんだ。あれから随分経ったような気になってたが。
「・・ほのかもなっちのこといえない・・ヤラシイ!いやだぁ・・」
珍しく恥ずかしがって顔を両手で隠しているが、隠したせいで耳や首筋がひどく際立つ。
マジでヤバくなってきた。このままじゃあ・・風呂に入るよりもっとマズイ結果に・・
俯いて顔を隠しているほのかをそっと抱きしめた。オレに向けた顔がまた凶悪に可愛かった。
嫌われるっつうか・・呆れられるだろうな、とか・・もうごちゃごちゃと思いはしたが
「風呂入る前に・・続きをもう一回とか・・やっぱ無理、だよな?」
「!!??」
腕の中のほのかが思い切り跳ねた。その見事なまでの茹で上がりように感心した。
「いっ・いまっ!?」
「なんか・・離れたとこから見てたら・・その・・」
「う・・やぁ・・だぁ・・!」
「ちっともイヤそうじゃないって思うのって・・違ってるか?」
「しらないっ!なっちなんてなっちなんて・・!?」
「ほのか」
「う!」
「ほのか?」
「みっ耳元で・・なまえ・よぶ・とか・・反則だ・よう〜!?」
「呼び足りなかったから、さっき。」
「うううう〜・・・こんどは・・優しく!・・だよ?できる?!」
「あぁ、さっきよりは絶対。」
「なんで?さっきは・・」
「オレも初めてオマエを味わって夢中だったんで、次からはもうちょい余裕ある。」
「余裕あるなっちって・・」
「・・?」
「余計に怖い気がする・・」
「オマエがイイって思ってくれるまでなんとかしたい。」
「・・さっきより?」
「うん、これから先はもっと。」
「・・・そんな顔初めてみたよ、なっちの。」
「そんなにヤラシイか?」
「ウウン・・嬉しそう。ほのか・・また好きになったかも・・」
「天才だな、オレをよろこばせる。」
「ふふ・・だいすき。なっち・・また・・呼んで?」
「オレも初めてみたぜ、そんな・・顔。」
願って得られるものじゃないだろう、こんな幸福は。だから信じられないほど浮き立つ。
怯えを拭い去ったほのかはこれからどんな風にそこにいたって、誘惑になっちまうに違いない。
やっとスタートした、そんな感じだ。不安を他所にただ求め合うだけのこんな駆引き。
もうヤバイなんてもんじゃない。どこまでも終わらないのがいいとほのかは言ってたけど、
終わるはずはない。終わったのは昨日までの不安だ。これからは終わりのない旅が始まる。
握り締めた手は自然に指を絡ませ、もうどこからどこまでもオレたちは一緒だと思えた。
その日は結局朝までほとんど寝られなかった。だから翌日二人とも爆睡した。
目が覚めたとき、ベッドの中でほのかがぼやくようにオレに囁いた。
「・・こんなに幸せなことならあんなに怖がることなかったよ・・」
「・・けど長いこと待ってた分も嬉しいと感じるんじゃねぇのか?」
「そうかぁ・・なっちって天才、ほのかをよろこばせる。」
「取るなよ、オレの台詞。」
「いいんだよ、なっちのものはほのかのだもん。」
「・・それは・・・」
まどろんで夢を見たかもしれない。ほのかの傍はあんまり心地良くて・・
そのとおりだ、オレはオマエのもんだから。そうちゃんと言えたかどうかそこだけ記憶が定かじゃない。
需要があるのかどうかわかりませんが、ある方に進呈します。
なんだか初めて『裏』らしいものを書いた気がいたします!(^^;