「ひとーつ ふたーつ、みーっつ、
 よっつ、いつつ、むっつ・・・
 ななーつ・・・んー・・ここのつ、とお!」
「八がなかったぞ」
「えっと、おるすなの」
「そんなことはない」
「わすれちゃうんだもん」
「ちゃんと教わったはずだ」
「ん〜・・・と・・・やっつ・・?」
「そうだ、あがって良し」
「はーい!おかあさーん、あがるよー!」
「はいはい、いい子だった?ちゃんと十数えた?!」
「あ・」「ああ、ちゃんと数えた」
「そう!偉かったね。じゃあ身体拭こうね。」
「殺生丸さま、ありがとう。飲み物用意してますからね。」
「おとうさんとお風呂入るのだいすき!」
「よかったねー、じゃ明日はおかあさんも入っちゃおうかな?」
「うわー!やったー!!うれしいね、おとうさん!」
「・・・ああ。」
「さ、拭けた!パジャマ着てらっしゃい。」
「はーい!」
「りん」
「なあに、殺生丸さま」
「私も拭いてくれ」
「?!まあ、甘えっこ!子供に笑われるよ?」
「かまわん」
「仕方ないなあ、あ」
「あー!!!おとうさんてば、ずるいー!」
「何がだ?」
「わたしもだっこして!ちゅうしてあげるから!!」
「順番だ、待ってろ」
「は〜い。いっつもおかあさんが先だよね。」
「当たり前だ」
「もう、何言ってるの!?二人とも。」


〜ある親子の夜〜