Love sweet



触れ合った場所が熱い 電気が通るよう
溶けるような感覚 充電されていく
眼差しは胸を射す 突き抜けるよう
溢れる想い 溺れていく
果てない痺れ 掠れる声
お互いの名だけが宙を漂う

「殺生丸さま・・・」
零れた声が甘くて耳が疼く
「・・・りん」
囁かれた声で力が抜ける
どうしてこうも惹かれるのだろう
二人でいないと苦しくて息もできない
どうしていくら充たされても足りないのだろう
触れているだけで胸が痛くて堪らない

キリが無い 止めど無い
愛していると言えない 愛し過ぎて
欲しいと言えない 身体はどちらのものでもない
貴方はわたし わたしは貴方
迸り溢れかえる熱 止めることは叶わず
受け止めて返し 返してまた求める

「りん・・・」
「・・・殺生 ま る さま・・」
声だけで全てとろとろと流れ落ちてしまう
力を込めれば 弾けてしまう
見つめ合うと なにもかも透き通ってしまう
目を閉じると 何処にいるのかわからない
時間はさらさらと流れているのに
わたしたちは流れに逆らい昇っていく
たどり着く場所を知らないまま
そこしかないと知っていながら