やっと逢えたね



とにかく朝が嫌いだった
部屋は寒いし眠くてだるい
何をするのもかったるくて
ずっと夜ならなーなんて
思ったりもして
朝が来なくても困らない
明日は今日の続きでしかない
俺を待つ人も
俺が待つ人も
いないんなら

目覚めたときの虚しさ
眠ることの苦痛
無駄に思える時間
いつからだろう
朝がこんなに辛いのは
夢も見たくない
暗い海の底へと落ちてゆきそうで
瞳には朝日が眩し過ぎた
いっそ溶けて消えてしまいたかった

それでも朝は来るし
なんとか自分を騙し騙し
そんなもんだろって
開き直って一日は始まってた
そんな明日しか知らなかった
たぶんずっとそうだと思ってた

待ち遠しい気持ち
楽しみに思う気持ち
居たい場所
居てもいい場所
俺を待つ人
俺の逢いたい人

俺はどこからか帰ってきた
そんな感じがする
ただいまって言いたい
きっと気付かずに居る昨日までの俺に
もう待たなくていい
明日に怯えなくていい
待ってたんだ
逢えるのを
ずっと待ってたんだよ
それすら気付かなかった
俺はまた出逢うんだ
まだ知らない俺に
それを教えてくれる人たちに
逢えて嬉しいよ
知らなかった未来(あした)に