Whose is mine heart?  


なんかヘンな感じなの、私
私の心は私だけのものじゃない?
なんだか胸がむずむずそわそわ
あなたの心は誰のものなの?
あなただけのものじゃないなら
私にはとびきり一番のたからもの


「そいでねぇ、さとしくんてばさぁ!」
「さっきからうるせーんだよ、もう黙れよ!」
「えーっ、そんなこと言わないで聞いてよ!そんでね・・」
「黙れ!もうさっきからそればっかりで聞き飽きたんだよ。」
「・・そんな大声出さなくたって・・・」
珍しいことになっつんがかなり怒ってる。
なんでだろう、来たときはいつもと変らなかったのに。
こんなにぶすっと拗ねた顔は珍しい。
私は少しばかり考えてみた、何が気に入らないのかな?
いとこの男の子の話しかしてないしなぁ・・
私にすごく懐いてて、可愛い男の子なんだよね。
でも今度会っても忘れてるかもだよ、まだ3歳だし。
うーん・・・何にも心当たりがないなぁ・・
「・・ね、なっつん。何怒ってんの?」
「怒ってなんかいねー。」
「そお?!・・(怒ってるじゃん!)」
「じゃあ、こっち向いてよ。」
「おまえの顔ばっか見てると見飽きんだよ。」
「今日はほとんど見てないじゃん。」
「だから見飽きたんだよ。」
「ほのか、なっつんの顔見たいんだけど。」
「・・・見飽きるほど見てるだろ。」
なっつんの顔を追って顔を近づけて覗いてみる。
「何してんだよ・・?」
「やっと見れた。ほのかは見飽きてないよ?」
「・・・うるせー・・」
手で押し退けられてしまってちょっとショック。
「ほんとにほのかのこと見飽きちゃったの?」
「・・・」
なっつんが意固地に顔を背けるから諦めて背を向けた。
私もちょっと拗ねたくなってクッションを抱きしめる。
どうしてかな、喧嘩とも違うのに寂しい。
そしたら突然、なっつんの腕が目の前に伸びてきた。
「わっ!」
腕は私の肩をぐるっと取り囲む。
やっぱりまだ顔は見せてくれない。
まだ怒ってるみたいに黙ったまま。
「なっつん、あのさ、ほのか何か嫌なこと言った?」
「・・・別に。」
一応答えてくれたけど、腕に少し力が入ったよ?
「やだったんなら、教えてよ。もう言わないからさ。」
「なんも無いって言ってるだろ。」
不機嫌そうな声はそうは言ってなくて、更に引き寄せられた。
なっつんからほのかに触れてくるのは珍しい。
ちょっと乱暴だけど、嫌じゃない。ただ顔を見せて欲しくて。
「ねぇ、なっつん。顔・・・見せて?」
「いつもと同じだ。」
「だからそのいつもと同じ顔見せて?」
「見ても碌な事無いぞ。」
「どうして?怒っててもいいから見たいよ。」
「ああ、もう・・うるせー・・・」
なっつんは私の頭の後ろに顔を隠してしまった。
そんなに落ち込まなくていいのにどうしちゃったんだろう?
考えてたら今度は両腕で後ろから抱きかかえられた。
首筋になっつんの髪が触れてくすぐったいなと思った。
私はなんだかどきどきしてきちゃった。
だけど今はなっつんのことが気になる。
目の前の腕をよしよしと撫でてみた。
「なっつん、よくわかんないけど元気出して。」
「・・・・」
「よしよし。ほのかが付いてるからね。」
「オレは子供じゃねー・・」
「だって今日はなんだか子供みたいじゃない!」
「うるせー!!」
私を抱く腕がきつくなって少し身じろいだ。
「なっつん?」
大きな身体してるけど、ホントに子供みたいだ。
なっつんが拗ねて甘えて、いとこのさとしくんみたい。
・・・・もしかして・・・
私はちょっと思い浮かんだそのことにくすぐったくなった。
いとこのさとしくんもよくヤキモチやくんだよ。
もしかして、もしかすると・・そうなのかな?
そう思うとさっきまで困ってたのに平気になっちゃう。
むしろ嬉しいかもしれない、ホントにそうなら。
「あのさ、なっつん。」
「なんだよ?」
「こっち向いて前から抱っこして?」
「・・なんでだよ?」
「ほのかもなっつんをぎゅってしたいから。」
「・・・」
「ねぇ、ダメ?お願い・・」
「・・・」
なっつんがゆっくりと腕をほどいてくれた。
すぐになっつんの首に腕を廻す。
そしたらなっつんもほのかを抱きしめてくれたの。
「なっつん!」
「なんだ?」
「大好き!」
「うるせー・・」
その声は小さくてなんだか照れたみたいだった。
嬉しくてなっつんに廻した両腕に力を込める。
「一番好き。誰よりも」
「・・・嘘吐け・・」
なっつんの顔は熱かった。恥ずかしいのか顔はやっぱり見せてくれない。
「ほんとだもん。大大大大好きだもん!」
「おまえ子供みてぇ」
「じゅあアイコだね?!」
「そういうことにしといてやる」
なっつんがやっと顔を見せてくれた。
目を合わせて微笑み合う。
「わぁ、久しぶりに顔見れたよ!」
「いつも見てるじゃねーか。」
「足らないもん。ずっと見てても。」
「ふん、見ててもいいぜ?」
「ほのかのことは?見飽きたからあんまり見たくない?」
「見慣れたから見といてやるよ、バーカ」
私は可笑しくて笑いが止められない。
「笑ってんなよ!」
「だって・・ホントに・・子供みたい!」
「うっせーよ!」
頭をぐしゃぐしゃにされても全然平気。
だってなっつんがカワイイんだもん。









あほらしいほどのいちゃつきぶりです・・・!何なの、あんたら!
アップするのをためらって忘れていました。(いやマジで!)
でもまぁ、この二人だから仕方ないということで一つよろしくです!