I will stand by you.


いつも甘やかされてるけど、ちゃんとわかってる。
ほのかのことわかってくてれる、それが幸せ。
ちゃんと叱ってくれるのもちょっと厳しいところも、
どれも優しくて くすぐったくて ダイスキになる。
”ありがとう”って伝えなきゃ、こんなに楽しい毎日に。


「オマエ進路決まったのか?」
「ん?んふっふ・・秘密なのだ。」
「真面目に考えろよ、自分のことなんだから。」
「ホラホラ、なっつんはお父さんじゃないんだからぁ・・!」
「・・オマエ見てるとノリで決めそうで怖いんだよ。」
「ちゃんと考えてるさぁ!ほのかちゃんを見くびっちゃイケナイよ?」
「”嫁に来る”はナシだぞ?わかってるだろうな!?」
「わかってるさぁ!」
「・・・ホントかねぇ・・・」

以前ほのかがなっつんのとこに”お嫁に行く”と言ったときなっつんは顔を顰めた。

「なんで?嬉しくないの?!」

ちょっとショックを受けて悲しくなったけど、なっつんはこう言った。

「オマエそれ以外になりたいもの無いのか?」
「?・・・ない・・こともない・・・かも・・」
「順番間違えるなよ、オマエがガキのうちは迷惑だからな。」
「・・・んん?どーゆーこと?」
「オレもやりたいことあるし、まだ嫁なんぞもらえねーから!言っとくぞ。」
「そんなぁっ!?なっつん〜・・・」
「当たり前だろ?!オレはまだ学生なんだよ。」
「ええぇ〜〜!?」
「阿呆。今しか出来ないこととかあるだろう。急ぐなと言ってんだ。」
「・・・なんか『進路相談』みたくなってきたよ・・?」
「オマエなら言い出しそうだと思って考えておいたんだよ・・」

なっつんの言うことは要するに、「なりたいこと」「したいこと」を忘れるなということ。
ほのかが”一人前の大人の女”になったらそういうことを考えろということらしい。
それでちょっと考えてみた。なっつんのお嫁に明日なってもいいやと思っていたけれど、
まだ二人とも子供だったのだ。焦ることもないかもしれない、と思いなおした。
それよりも勉強してお仕事できるようになったり、お料理とかの家事を覚えたり、
”できるいい女”になる修行をするっていうのも中々魅力的な計画だと思ったのだ。
楽しい提案をしてもらったなと思うと、嬉しくなった。なっつんは何になるんだろう?
私はどんなことができるだろう?もしかしたらやりたいことがなっつんの手助けになったりしたら・・
ものすごく嬉しいんじゃないだろうか!?なんて次々と面白くなってしまったのだ。

「でもさ、どんなに忙しくてもなっつんの傍に居たいよ、それはいい?」
「今だって24時間一緒に居るわけじゃねーだろ?そんでいいんだよ。」
「なるほど。なっつんてオトナだねぇ!?」
「・・オマエが考えなしだから、オレが考えないとマズイだろ・・」
「ほのかのおかげってこと!?」
「なんでそう偉そうなんだ!・・まぁそうとも言えるが・・」
「ふーん・・・じゃあさ、なっつんから”結婚してくれ”って言ってもらえるようになるよ!」
「・・せいぜい愛想尽かされないようにしとくか。」
「やだぁ!なっつんてばほのかにメロメロだね、さては!?」
「・・むかつく・・・よくそこまでポジティブになれるな、オマエって!」
「もお〜、褒め上手だねぇ!?」
「褒めてるわけじゃ・・・いやオマエらしいか。」
「惚れ直した?!」

なっつんの無言のゲンコツをその後くらったんだっけ。なんで怒るのかねぇ?
その後私は色々と”めざせイケテル大人計画”のために努力を始めたの。エライでしょ!?
忙しいけど楽しい。”ナイショ”も出来たけど、気にしないでくれるのもありがたい。
だって驚かせたいこととかもあるじゃない?!サプライズのための”ナイショ”ってわけ。


「なっつんてイイ男だよね!?今でも。」
「惚れ直したか。」
「ウンッ!」
「うわ、マジかよ・・」
「なんで?」
「・・うるせぇよ・・/////」

なっつんはテレやさんだよ、まったく可愛いひとだね!?ダイスキだ!
不思議なことに毎日好きだと実感するんだよねぇ・・・うむうむ。

「あのね、ほのか寝る前に必ず”なっつんダイスキーっ”って言って寝るんだよ?」
「なんだそりゃ?!声に出してか!?恥ずかしいからヤメろ!」
「いいじゃんか。ホントなんだし。ぐっすり眠れるんだよ?」
「・・せめて家族とかに聞えない程度で頼む・・」
「ん?ゴメン、聞こえないと思うけど、お母さん知ってるよ、言ったから。」
「ぐっ!?・・・カンベンしてくれよ・・」
「お母さん、いいわねって言ってくれたよ。お母さんもやろうかなってさ。」
「さすがはオマエの母親だ・・・」
「世界一のお母さんだよ、ほのかの目標の一つさ。」
「へー・・」
「今でもお父さんとすごく仲良しだし。」
「ふーん・・」
「ほのかもずーっとなっつんと仲良しでいたい!」
「・・・あ、そ・・・」

なっつんはまた少し照れたような顔をして微笑んだ。胸がとくん!と鳴る。
すごく好きな表情で、身体が熱くなるんだ・・・甘えるように近付くと抱いてくれる。
長くてうっとりするくらい気持ちよくなる。するたびに幸せになるキス。
幸せ過ぎるかもって思うけど・・・ちっとも困らない。ほのかは欲張りなんだね。
はなしたくなくて思い切りぎゅうってなっつんを抱き寄せるの。
息が苦しいくらい抱きしめてもらうのもダイスキ。もっともっとって思っちゃう・・

欲張りはいけないかな?まだまだほのかは子供なのかも。
でもね、そんな私を優しいなっつんが許してくれるのがわかる。
大切にされてると思うほど、大切にしたいと思うの、こんな瞬間も全部。
ダイスキ ダイスキ ダイスキだよって何度言ってもいいよね?
面と向かうと照れくさいけど、たまには直接伝えたくなる。
やっぱり恥ずかしそうに笑うアナタのこと、もっと好きになるんだ。
大人になっても傍に居たいな。居て欲しいと思ってもらえたらステキ。
辛いときも、疲れたときも、嬉しいときもきっとすごく幸せだと思う。
なっつんをびっくりさせたり、嬉しいとかお美味いとか感じてもらいたい。
だから毎晩お願いするの。今日もダイスキでありがとう!明日もダイスキだよ!って。

「オマエと居ると脳天気が移る。」
「楽天的?とか言ってよ!なんか聞えが良くないよ。」
「脳天気だろ、バカがつくくらいな。」
「違うでしょ!?元気で可愛いとか言ってよたまには。」
「自分で言ってろ。」
「ケチはいけないんだよ、もっとサービスしなきゃ。イイ男なんでしょ?!」
「これ以上いい男にならなくてもいいんだ。」
「なったっていいじゃないか!」
「バカ脳天気なオマエと丁度いいだろ?」
「じゃあほのかがもっとイイ女になったらサービスしてくれるの?」
「そうだな、そんときは考えてもいいな。」
「でもさ、今のバカなほのかだって好きでしょ?」
「・・・まぁ・・わりと。」
「素直じゃないなぁ!」
「そういうことは・・何度も言わなくていんだよ、男は。」
「そんなこと誰が決めたのさ!?」
「オレだよ。悪いか!」
「悪いー!カワイイくらい言えー!!」
「うっせー!」

ほんとうのこと告白すると、今の素直じゃないなっつんが好き。
ぎゅうってしてくれるのもいいけど、ぐしゃぐしゃと髪をかき混ぜられるのも好き。
ふざけあって笑いあうのも大好き。一緒に居ればどんなことも楽しい。
だから傍に居るね、ずっと。嬉しそうな顔を見るのが何より嬉しいから。
傍に居て見ていたいの、こんな幸せそうにしているアナタを。
いつもいつもどんなときも 傍に居たい。そう思うのはいいよね?
そしてナイショのお願いが一つあるの、それはね・・・
いつかなっつんから”ずっと傍に居ろ”って・・・言ってもらえたらなって・・
きっと最高に幸せな気分だと思うよ!そのためにも今日もガンバってます!







どうもミニ連載にお付き合いくださってありがとうございました。(^^)