オセロ・ゲーム



負けるわけにいかない
今度こそ
勝ってあいつに思い知らせる
あきらめたりしない


勝たせるわけにいかないもん
ずっと私とゲームして欲しいから
今度もきっと
私の勝ちだよ


もう何度勝負したかしれない
意地になっているとわかってる
終わらせたいんだ
子供の遊びは
負けたら今度は願いを叶えろ
もうおまえに振り回されたくない


負けてあげたらどうするの?
そのときはなんでもしてあげる
負けてあげようか迷ってる
私を好きにしてくれる?
でも負け方を知らないの


白と黒
あなたみたいね
そして私の心と同じ
どちらもあなたの手の中よ
でも勝つのは私なの
あなたは気づいていない振り
手加減なんてしないから


踊らされてる おまえに
揺さぶられている 何もかも
気にくわない 許せない
勝ったら入れ替わるのか?
負けないのが約束だ
だが負けつづけてる 長いこと


”なあ、楓。兄ちゃんな、負けないって約束だったろ”
”そうして生きてきたんだ なのに”
”負けてばっかりの奴がいるんだ”
”そいつは楓、おまえが生きてたら仲良くなったと思う”
”勝負に勝ったら、そいつを護ると約束していいか?”
”お兄ちゃんたら・・・いいよ、だってもう”
”お兄ちゃんの心にすんでる人でしょ?知ってるよ”
”その人には負けても怒らないよ”


「はい、私の勝ちだね。」
「・・・また負けた・・・」
「今度は何してもらおうかなあ?」
「明日こそは勝つ。」
「ふふふ、いいよお、勝ったらなんでもしてあげる。」
「約束だからな。」
「なっつんて・・・ほんと・・」
「なんか文句あるか。」
「ううん、なんでもない。」


次は何してもらおうか
デートもいっぱいしてもらったし
そろそろ恋人にしてって言ってみようか
一日だけじゃいやだけど
キスしてってお願いしたらしてくれるのかな?
でもそんなのはいやだし
困っちゃうなあ
このままでいたい
でもこのままじゃいやだ
わかってるのかな、ほんとのところ


「次の願いは?」
「うーん、考え中。デートかなあ・・」
「つきあうのは人ごみ以外だぞ。」
「二人っきりがいいな。」
「・・・またか。」
「どこがいいかな。でもなんで嫌そうなの?」
「ガキに付き合うのは疲れるんだよ。」
「もうガキじゃないもん。」
「ガキは皆そう言うんだ。」
「そのガキに勝てないくせに。」
「おまえなあ・・・」
「絶対勝たせてあげないもんね。」
「絶対おまえに勝つからな。」


ああ、神様、どうすれば
この愛しさを伝えられますか
どうすれば わからせることができるだろう
こいつに負けたくないことを

「ああ、悩んじゃうなあ。」
「よく言うぜ。」
「なっつん、悩みないの?」
「おまえに言われたかねえ。」

可愛い人、愛しいあなた
困った奴、想い知らせたい
大好きな人、なんで毎日通ってると思うの?
なんでこうまでこだわってると思うんだ?
きりの無い想い 
気になるのは 表と裏だけじゃない
負けたくない想い
あなたにだけ わかって欲しい                         







歩きながら思いついたので忘れないように書きました。
特にひねりもないものではありますが・・・
素直になれない可愛いカップルって感じでv
いやもう、美味しいわあ、この二人。