答え 



小さな手 しっかりと握りしめ
大きな瞳 さらに開き
痩せこけた身体預け 吾を呼ぶ
ついて来た子供 人の子
何故その身引き寄せ 温もりを確かめたのか
その頃の吾に知る由も無い


いくらか大きくなった手 吾に縋り
大きな瞳 潤ませ
柔らかに伸びた体預け 吾を呼ぶ
この胸に抱いた 娘
何度もその身引き寄せ 吾の熱を与う
今の吾に喪う術は無い


「・・・殺生丸さま?」
「・・・なんだ」
「眼が覚めたらいつも私の寝顔見てる」
「寝顔も私のものだ」
「・・・殺生丸さまは?」
「おまえのものだ」
「それじゃ、ふたりでひとつってこと?」
「不服か」
「ううん、じゃあね、お願い」
「言ってみろ」
「・・・一緒に眼を閉じて、眠って」
「無理だな」
「どうして?」
「まだ足らぬ」
「!!!!」


いつものように手を合わせ指を絡め
大きな瞳に吾を映し揺らす
熱い唇もその甘美な身体も絡め
胸の鼓動を合わせ 吾の名を呼ばす
昔も今もおまえと私はひとつ




「冬麗」のあすかさんへ捧げ物です。
リクエストありがとうございました。