花音
殺生丸さま、恋ってなあに?
・・・誰から聞いた?
りんは恋してるのかな?
・・・知らぬ。
殺生丸さまは?恋してる?したことある?
・・・知らぬ。
恋はいつかはさめるものなのだって!
何処で聞いたのだと言っている。
でも恋は素晴らしいから何度でもしなさいって。
(怒)聞いているのか?
だからね、りんは殺生丸さまに恋するの。
・・・・
朝起きて殺生丸さまを見る度に恋するの。
・・・・
殺生丸さまがおでかけから帰る時も恋するの。
・・・・
何度でも恋するの、殺生丸さまに。ね、好い考えでしょ?!
・・・・好きにしろ。
少女の笑顔に花の開く音を聞く。
春の風を思い出せば、そこには少女の笑顔。
繰り返し繰り返し、少女の笑顔を思い浮かべる度に
花開き、恋も咲く。何度でも。
それならばとうに恋ならしていた。
おまえを思い浮かべるその度毎に。
りん、恋がしたいか?
うん。殺生丸さまとなら。
日が昇る毎にか?
そうだよ、毎日。
あきたらどうする?
あきたりしないもの。
どうしてそう思う?
殺生丸さまが大好きだもの。
それだけでそう思えるのか?
だって殺生丸さまとであってからずっと好きだもの。
幸せな奴だ。
うん、とっても幸せ。
あ、でも殺生丸さまは誰に恋するの・・・?
さあな。
えー!教えて、殺生丸さま。りんなんだか・・・哀しい。
教えてやってもよいが、覚悟しろ。
何を覚悟するの?
あきることなど許さぬ。
殺生丸さま?
答えは少女の中へと吸い込まれる。
花が咲く。愛しさを注がれて、更に大きく艶やかに。
繰り返し、何度でも咲かせたい。
日毎に恋するだろう、お互いに。あきることなく。
今もこれからも。
お気に入りの歌を聴いてて思いつきました。