「そろそろいいの?」


「銀チャン、変な顔してどーしたアルか?」
神楽の小さな身体を引き寄せ、顔を近づけると鼻をつままれた。
”そりゃないでしょ、傷つきやすいのよ、こー見えても。”
神楽は曇りの無い目で見つめ返して懐に収まったまま動かない。
「なんで鼻つまんでんの、おまえ。」
「いや、急に銀チャンが変だな〜と思ったアルから。」
「あっそ。」
無意識なの、無自覚なの?わざとなの?!違うの?!
お兄さん、ちょっと、いやものすごく勇気出してみたんですけど。
”誘ってたんじゃねーの?”
”なあ、神楽ぁ・・・”
「銀チャン・・?」
ほらまた、そんな顔して。上目遣いだけでもアレなのに。
唇尖らせんじゃありませんよ、首を傾げなさんな。全くもう!”
「あのね、神楽ちゃん。」
「なあに?銀チャン。」
そんな風に笑うとね、言うこと言えなくなるでしょ。
仕方なく狭い肩に頭を落としてゆるく抱きしめてみた。
「銀チャンてば子供みたいアル。ヨシヨシ、どうしたアルか?」
”なんだってこうなるの?”
”俺、最近なんだかやばいんですけど”
でも神楽の髪を撫でる手があんまり気持ちいいもんだから、
「なんでもねーよ・・・」
って言っちまうんだよな、これが。






たまにその気になって欲しいなと思ってつい書いてしまいまして!^^;