神楽ちゃん、寝ぼけてるの?



どっかで呼んでる
私を呼んでるアルよね?
なんで呼んでるアルか
胸が痛くなるヨ なんでか

「・・・・」
「・・・っ!」
「神楽ぁ、こら、寝てんな!」
「・・・銀チャン?」
「アホ、せんせーと呼べ。」
「・・・あり?」
「せんせーが呼んでたアルか?」
「神楽ちゃん、寝ぼけてんの?」
「私呼ばれたから行ってくるアル。」
「神楽、おいっ・・」

「堂々としたサボりですねぇ。」
「煩い、ボケ!」
すれ違いざまに一発蹴り入れて急ぎ教室を出る。
呼んでたのは夢かもしれない。
でもホントに呼んでるのかも知れない。
「待ってて、今行くアルから。」
教室を出て、でっかい目印に向かって走り出す。
「あのお城それにしても遠いネ。」
「お−い、待て、こら!」
「!!」
この私に追いつくなんて思わないから驚いたアル。
「居眠りしとったくせにどこ行くつもりだ、神楽。」
「行かせて欲しいネ、私を呼んでたアル。」
「徳川なら無事だ。」
「そよちゃん?!」
「昨日から休みだろ。」
「もう大丈夫だと連絡あったんだよ、さっき。」
「・・・そうか、良かったアル。」
「病気だと知ってたのか?」
「ううん、知らなかった。でも逢いたいヨ。」
「しゃーねえな〜・・・見舞い、行って来い。」
「!うん!ありがとー、銀チャン!」
「せんせーと呼べっつってるだろ!」
「まーだ寝ぼけてんのか、神楽ぁ。」
「ううん、目覚めたアルよ、行って来ます!せんせー。」
「・・・おう、早く学校来いって言っとけ。」

そよちゃん、呼んでくれてありがとう。
今逢いに行くアルヨ。待っててね。







わかりにくいですが、3−Z(銀八先生)です。
そよちゃんが重い病気したってことで。
何も知らされてなかった神楽ちゃんが夢を見たって話です。
説明が必要ではダメですな・・・