〜お熱いのはお好き?〜



「りん、風呂に入れ。」
「いや、入らない。」
「何を言ってる。」
「殺生丸さまと入るの。」
「しつこい!だめだと言っている。」
「だってせっかくあひるさんもくまさんも買ってもらったのに。」
「一緒に入って!お願い、殺生丸さま。」
「お前、もう春から五年生になるのだろう。」
「入ってくれないと・・・りん、殺生丸さまを困らせちゃうんだから!」
「? 何をする気だ。」
「殺生丸さまの秘密を皆にばらしちゃうもん!」
「何の事だ。」
「りん、知ってるんだから。殺生丸さまが夜寝るとき・・・」
「待て、それはいつ知ったことだ。」
「前に一緒に寝たとき。夜中りんが目を覚ました時に見たんだよ。」
「・・・私が・・・何を・・・」
「びっくりしたんだから、りん。」
”覚えておらん・・・”
「殺生丸さまったら、寝るときはパジャマ着てたのに・・・むごっ」
「・・・わかった。一緒に入るからそれ以上言うな。」
「ぷはっ、いきなり手で押さえるからびっくりした!」
”はっきり覚えていないが・・・まさか・・・”
「でもやったー!嬉しい♪ さ、いこ、殺生丸さまv」
”頭が痛む・・・”
「お腹が冷えるといけないからちゃんとパジャマ着たほうがいいよ?」
「・・・」
「いつも脱いじゃうの?」
「・・・黙れ!」
その後りんとお風呂に入ってくれたんだけど、はしゃぎ過ぎて二人でのぼせたの。
でもそのことはお互いに秘密ということになったの、指きりしてね。
ちなみに殺生丸さまは寝るとき熱がってパジャマを脱ぐくせがあるらしいの。
別にりんに何かしたわけではないのだなって何故だか確かめてたけど・・・?
「何かってなに?」
「・・・何でもない。」
殺生丸さまったら邪見さまみたいな溜息ついてた。
変な殺生丸さま、そうそう、殺生丸さまは熱いお風呂は嫌いだって!
嬉しいな、りんもなの。でも「また一緒にはいろ!」っていったら、
「嫁にいけなくなるぞ・・・」だって!
いいけどね、りん。殺生丸さまと一緒がいいもんv



おしまい☆


しのさんに贈った”兄のお風呂上り”はコチラです↓(><;